スイスイは水中

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 サステナコピーライター&プランナー&デスク 古橋"スイスイ"あや香  ものすごく泳ぐ日常

パラリラちゃん

夜眠る時、息子が「お話しして」という。
我が家は寝る前に本を読むという習慣がなく(横になりながら、薄暗い中、わざわざ絵本を開き、読み聞かせるメリットないやろ)、それ以外の寝かしつけ時間を過ごしてきたが、ここ最近はもっぱら、わたしが適当に作った話をすることになっている。

たいてい息子がお題を出す。
たとえば今日は「おんうんぱんぱんとパラリラちゃんの話」がお題で、いうまでもなく「おんうんぱんぱん」という言葉は息子が思いついたデタラメの言葉なのだけど(パラリラちゃんはよく主人公名になる。ゲスの極み乙女。の曲でパラリラパラリラいう歌詞からきている。)、面白い時にしか笑わない幼児を前に即興で物語を作り話すというのはなかなかに試される。
ちょう中身がない話でも、子供が笑うというのが重要だ。

これからここでも、これぞというものは紹介していきたいとおもう。
(という宣言でした)


— 7 years ago with 4 notes
#毎夜息子とつくる話 
まてまて尻尾

むかしから「おなかすいた」と「ねむたい」を他人の前で口に出す人に嫌悪感がある。そんな個人的な言葉わざわざこちらの耳と共有しないで?心で言え?と思ってしまう。


マツエクで目を閉じている間の美容院の他客の声は信じられないくらい耳に残る。「今日、天気悪いねえ〜、でも雨は、どうかな?降らないかな?まあ持ちそうだけどねえ」という5秒、よく他人に話せるな?よくそんな意味のない5秒で他人の耳ジャックできるな?

とびっくりしてしまう。
気づいてる。これは憧れでもあるのだ。
あれほどまでに、人に気を遣わず堂々と自分はどんな言葉でも相手の時間を支配する権利があると思って生きれたらどれだけ楽だろう。楽を通り越してブスだろう。絶対なりたくない。なんて、読むのに50秒かかる文章公の場に投稿してるやつがいます。

— 7 years ago with 1 note
子育て中はゆっくりトイレも入れないという君たち

わたしがトイレに入った瞬間、台所にいる長男(3歳)がわたしに「ママ、かんちゃん(次男・1歳)ヨーグルトこぼした!」と叫んだ。そのときわたしはとりあえずゆっくりトイレを為して台所に向かったのだけど、ここで思った。このとき、トイレを中断して「えええ?!」とそこに走る人が、あの、「ママになるとトイレもゆっくりできない」という人や。「包丁頭に刺さった!」だったらさすがにわたしも駆けつけるが、ヨーグルトをこぼした状態の最悪級なんてたかがしれてる。こどもの失態のほとんどの自体は、「拭く・着替えさせる」でなんとかなる。のだけど実際床にこぼれた大量のヨーグルトの上に靴下で立つ次男見たらもっとはやく駆けつければよかったと思ったわ

— 7 years ago with 4 notes
#子育て  #子育て日記 エッセイ 
石川くんのこと

このCMみてもらっていいですか。

「あの頃」をまんまと思い出してしまった。
あの頃、好きな人と、ただ電話で声聴けるだけで大幸福だったな。
14歳の時はじめてまともに付き合った彼氏が宇多田ヒカルのガチファンで、彼からの着信音がガチでFirstLoveで、それが鳴るたびに涙出そうになる程生きててよかったありがとう人生って思ったな。会える日までの数日間は幸せまでの時間の幸せに浸り、その約束が終われば次の約束が決まるまでの電話に一生をかけるくらい緊張していた。会える数時間は、肉体関係などなかったのに人類最強に満たされていた。そっか、あれが青春だったんだ。今日初めて気づいた。このCMすごくない?!

— 7 years ago
#午後の紅茶  #キリン  #cm  #初恋  #4年ひきずった エッセイ 
できるかぎり元彼に思い出されたいと思って生きている。

新卒から約7年の東京生活を経て、夫の転勤により生まれ育った名古屋に戻ってきて2年経つ。大学生まで過ごした場所に、大人になってから戻ってくる最大のメリットは、沸点高い思い出の地に速攻浸れるというところだ。さざ波は熱湯、胸の内側エグりにけり。という状態が飽和。

先週、大学近くの駅を車で通ったら、3人くらいの元彼のことを思い出して事故りそうになった。

終わった恋に胸を傷ませる瞬間が好きだ。そして、わたしも逆に元彼の誰かに思い出されることがあるかもしれないという期待をするのが大好きだ。むしろそのために生きてる。割とセックスしてるときのことしか覚えてないんだけど、元々記憶力皆無なわたしなのに色濃く「この人はこうこの人はこう」と運転中に描け…あれこの話、しないほうがいい?いや、相手は私にこう思われている事が嫌かもしれないが、わたしは逆に思い出し著作フリー開放でバンバン思い出されたい。終わった恋愛って最高だ。明らかに根本的に続かない二人だったのに、繋がっていたいという執念の結晶の昼夜を重ねる。離島の星空にまさるミラクル。離島いったことないけど、10年後も50年後も残像残るくらい思い出されるためにいつだって光速で。

— 7 years ago with 2 notes
予定調和をガチ壊す

先週、骨折明けで2ヶ月ぶりに習い事のプールに行った息子が、更衣室で泣き叫び大拒絶。わたしは理詰めで抵抗し無理矢理プールに放ち10分後、見学室から息子を見ると潜って笑って泳いでいた。1歳からずっとこのスタイルなのだ。拒否しまくってわたしに無理やりつれられ、結局楽しんで帰り、来週また泣く。

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最近わたしは予定調和が続いていた。
きらいなものを生活にいれないように決め込んだら、すべてが単調で同じような毎日だった。つまり、息子にとってのわたしのように、無理やり何かの世界にぶち込まされるなんてことない。そんななか、ちょっと新鮮な無理やりに巻き込まれる体験がはじまった。

ゴスペルである。
息子たちの習い事として通わせてはずのゴスペル教室が、気づけば勝手に大人が歌うクラスになり、さらに勝手にわたしにソロ曲がわりあてられ、先日100人以上の観客がいるステージで、「ジャネットジャクソン」をほぼ一人で歌うという珍事が起こった。
先生はガチの黒人シンガー、ガチのガチのプロで、ガチのガチで歌を愛し、ガチで英語しか話さないのだけど、体験レッスンにきたママにすらソロ曲を振り当ててしまう巻き込み力で、その台風のような勢いに、なぜか、引っ込み思案なママも気づけばステージで歌っているという珍事の連続。さらに、本気で歌を愛しているので、練習が甘いとガチで怒られる。なんというか、高校の運動部以来の熱意で怒られる。だからなんかもう気づけばわたしは家で練習しまくっている。ジャネットジャクソンをお笑い芸人の名前だと思っていた数ヶ月前の自分の予定調和は間違いなく崩れているのだけど、なんだろうか。巻き込まれて、突然なにかに飛び込まされるこの感じ、楽しいのだ。なにかにガチな人たちに巻き込まれるのは、気持ちがいい。怒られてるとき、ガチさに触れて、感極まって泣きそうになるくらいに楽しい。

息子の予定調和を崩し、虐待にならないところを見極めて、地球上のいろいろに巻き込みたい。(とはいえスタイルは様々。来週のプールも心を理系男子にして理詰め!)

— 7 years ago
旅行を失敗という勇気

この週末伊豆に旅行に行ったのだけど、これが結構失敗の多い旅行だった。
まず、日本地図わかってない女あるあるとして、伊豆がどの辺にあるかもしらず、伊豆のなかでも名古屋からもっとも遠いエリアを選択しており4時間半。(2人の息子のうちひとりはほぼイライラしていた。)そして気温わかってない女あるあるとして、極寒の伊豆での予定がすべて屋外。動物園、イルミネーション、山。薄着あるある女として致命的。時すでに極寒。さらに頼みの綱であったホテルが、わりと極悪でありご飯も不味ければ部屋も微妙。悲しい。今回の失敗は、計画をするのが苦手あるある女であるところのわたしが、独断で、旅行プランを牛耳ったことが敗因である。旅行や高級な買い物は、失敗を認めるのに勇気がいる。かけるコストが大きいから(旅行は、時間まで、無駄にする!)。「わたしは幸せ。わたしは楽しい。わたしは正解。」とおもうことでしか自己承認できない数年前のわたしだったら、失敗を認められなかったかもしれない。ということで、旅行に失敗しました。そう言える自分で良かったなと思う勇気も持ってる。

— 7 years ago
そんなに生かされてはいない

今日私は32歳になった。誕生日になると一斉に「日々生かされている」「産んでくれてありがとう」など感謝をしかける風潮があるが、わたしたちはそんなにも、生かされてるのだろうか。


32歳になったと思った瞬間「よくここまで順調なまま生きたな」と思った。
朝5:30、子に起こされ、Netflixをつけ、洗濯機をまわし(寒い)、朝ごはんをつくり、洗濯物を干し(寒い)、幼稚園の準備をし、着替えさせ、朝ごはんやおもちゃの片付けをし、2人の息子を車に乗せて、1日がはじまる。この時点でめっちゃわたし、よく生活保ちました、と思うし、子育てをはじめて3年半これをやってきた私、よくやったね、とおもう。なんとわたし親と同居してるくせに、これだけのことに盛大に自分すごいねとおもう。

わたしたちは、毎日、精一杯、自分の人生のたったひとりの責任者として、生きてる。だからわたしは胸を張って腹からの声で心で叫ぶ。32歳おめでとう。よく生きれたよおめでとう。

ありがとう!!!!



※タンブラーを更新してない数年で、いろいろなことがかわった。広告会社をやめて、憧れのCMプランナーの仕事もたくさんもらって、それもやめてnoteでエッセイを書いてcakesでエッセイストデビューをしています。エッセイは下地を塗って乾かして色を塗る油絵。だけどここではスケッチブックの落書きみたいなことをまた書きたい。しゃっしゃっと再開します。

— 7 years ago with 5 notes
#誕生日  #エッセイ  #日記  #スイスイ  #めんへら  #cakes  #note 
真心ブラザーズ - 明日はどっちだ! →
— 10 years ago with 1 note
いいじゃんキョンシー

私たちの舌の細胞はどんどん死んでいる。
歳を取るほど感じなくなって嫌いだった食べ物も平気になっていってしまうらしい。

感情もたぶんそうで、
私は「死ぬまで感情的でいたい!」と思ってるけど難しいかもしれないとおもっていた・でも最近よく車を運転するんだけど、運転しながらラジオを聞くんだけどそうすると目の前の景色に勝手に知らない話題や曲や声やCMが流れてきて私がそれまで車の窓越しにみてたものや考えていた事が勝手に侵されてJwaveが侵入してくる。

知らない曲が流れて、昨日は
真心ブラザーズの「明日はどっちだ!」で、もはや私は途中から真心ブラザースと会話をするばりにJwave経由真心ブラザーズが私に侵入してきて246はただの道路だったはずが246は246と私と真心ブラザーズでしかなし得ないそのときだけの密閉空間になって 私は19歳に戻って 246=奇跡 になって 


ラジオは、死んでいったわたしの細胞が埋もれたお墓を掘り起こして
あたらしいものにする。なにも元通りになんてならない前提で。

— 10 years ago